Behind the Craft
マザーズバッグの常識を疑う
こんにちは、Hugoo代表の山本です。
このBEHIND THE CRAFTシリーズでは、Hugooの製品がどのように生まれたのか、その開発の裏側をお伝えしていきます。私たちが大切にしているデザインの哲学、機能性へのこだわり、そして完成までの試行錯誤。単に「ものをつくる」ということではなく、限りある子育ての時間を豊かにするための視点から、プロダクトを生み出す背景をご紹介できればと思っています。
今回ご紹介するのは、2025年4月に発売した「Dual Layered Parents Bag」。育児をするすべての人に寄り添いながら、ライフスタイルに溶け込む新しいバッグを目指して開発しました
開発のきっかけ
息子が2歳を迎え、自分の足で歩く喜びを覚えはじめた頃。気づけば、ほんの一瞬の隙に遠くまで駆けていってしまうことも増えました。
歩き回る2歳の息子
これまで愛用していたのはトートバッグ。けれど、両手を自由に使いたいこの時期には、もっとしなやかに動けるバッグが必要だと感じたのです。
市場にあるバッグを見て感じたのは、機能性が重視されたものの多くが「育児専用」のデザインになりがち。ファッションの一部としても使いたいと考えたときに、選択肢が限られるということでした。特に男性が持つことを想定していないものが多く、カラーやフォルムが女性向けにデザインされていることがほとんど。育児をするのは決して女性だけではないのに、なぜこんなにも選択肢が限られているのか。もっとユニセックスに使えるバッグがあってもいいのではないか。そう考えたことが、このバッグを開発するきっかけになりました。
既存のバッグを徹底リサーチ
理想のマザーズバッグをつくるには、まず現状を知ることから。市場に出ているバッグをいくつも購入し、実際に使い込むことからスタートしました。
収納力のあるもの、デザイン性に優れたもの、軽量なもの。それぞれに良い点がありましたが、「これひとつで満足できる」というものはありませんでした。荷物がたっぷり入るバッグは、いざ必要なときにものが取り出しにくかったり、スタイリッシュなデザインのものは、育児シーンにおいて機能性が足りなかったり。どのバッグにも一長一短があり、すべての理想を兼ね備えたものは見つかりませんでした。
では、Hugooならどんなバッグをつくるべきか。実際に使用した経験をもとに、私たちが追求すべきデザインの条件を明確にしました。
Hugooが考える理想のマザーズバッグ
このバッグの開発において、Hugooが特にこだわったポイントは次の通りです。
・必要なものがすぐに取り出せる機能性
・男女兼用で持てる洗練されたデザイン
・一見してマザーズバッグに見えないが、育児に適した構造
・旅行でも使えるほどの大容量
・ベビーカーに簡単に取り付けられる仕様
・離乳食やミルクを整理して持ち運べる収納力
これらの条件を満たすバッグをつくるため、素材選びから構造設計まで、細部に至るまで検討を重ねました。シンプルなデザインの中に、育児バッグとしての機能を最大限に詰め込む。目指したのは、ライフスタイルに馴染む「育児のためだけではないバッグ」です。
次回予告 – デザインを形にするプロセス
次回のBEHIND THE CRAFTでは、これらの条件をもとに試作した最初のサンプルについてご紹介します。デザインと機能性を両立させるために、どのような試行錯誤を繰り返したのか。プロダクトが完成するまでの過程を深掘りしながら、バッグの細部に込められたこだわりについてお話ししていきます。
理想をかたちにするまでのストーリーを、ぜひ一緒に楽しんでいただけたらと思います。