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Behind the Craft

理想をカタチにするプロセス

こんにちは、Hugoo代表の山本です。

前回の「BEHIND THE CRAFT」では、私たちが目指す理想のマザーズバッグについて、その想いや条件を共有させていただきました。使う人の生活に本当に寄り添うために、私たちはどんな視点でバッグをつくろうとしているのか。今回は、それらの理想をもとに進めた「試作デザイン」の裏側をご紹介します。

 

「こうだったらいいのに」を一つずつ、かたちに。

Hugooの製品づくりは、日常のふとした瞬間に感じる「こうだったらいいのに」を、一つずつ丁寧に拾い上げ、かたちにしていく作業の連続です。私たちが目指したのは、「理想の使い心地を叶える機能性」と、「背負うだけで背筋が伸びるような洗練されたデザイン」。この、相反しがちな二つを高いレベルで両立させることでした。

最初に取りかかったのは、設計図面とデザインイメージの製作です。頭の中にある「理想のバッグ」を可視化し、細部まで検討を重ねながら図面に落とし込んでいく。このプロセスを何度も何度も繰り返しました。

しかし、理想を追い求めれば求めるほど、私たちはある「ジレンマ」に突き当たることになります。

 

リュック=カジュアルの壁を越えるために

特に苦労したのは、リュックというフォーマットにおいて“大人の上品さ”を保つことでした。

リュックはどうしてもカジュアルに見えがちで、一歩間違えれば学生用バッグのような幼い印象を与えてしまいます。加えて、私たちが挑戦した「二層構造」は、荷物を整理しやすくする一方で、構造が非常に複雑で製作難易度も跳ね上がります。

実用性を優先すれば、見た目が武骨になりすぎる。
デザインに寄せすぎれば、肝心の使い勝手が落ちてしまう。

「便利だけど、持ちたいと思えない」のも、「素敵だけど、使いにくい」のも、私たちは選びたくなかったのです。

その中で、私たちが一貫して大切にしていたのが「ユニセックスで使えること」

性別を問わず使えるデザインであることは、現代の子育てスタイルに寄り添ううえで、絶対に妥協したくないポイントでした。
何度も図面を描き直しながら、試作品のフロント部分をどう仕上げるべきか悩み続けていたとき、一つのアイデアが生まれます。

 

ブレイクスルーとなった「ビッグドロストポケット」

何度も図面を描き直し、フロント部分の仕上げに悩み続けていたとき、一つのアイデアが生まれました。

それが、「ビッグドロストポケット」です。

子どもと一緒に過ごしていると、「今、この瞬間に取り出したい!」という場面が驚くほど多いことに気づかされます。

  • 泥がついた手を拭くためのタオル
  • ぐずり出した瞬間に渡したいおやつ
  • 汚れた口元を拭く除菌シート

こうした「一刻を争うアイテム」を、片手が塞がっていても、迷わず、スマートに。
あえて目立つフロント部分に大きな収納スペースを設けることで、使い勝手を劇的に向上させつつ、それがバッグ全体のデザインアクセントにもなるのではないか。

この発見が、開発における大きなブレイクスルーとなりました。ポケットとしての機能はもちろん、絶妙な立体感がバッグに表情を与え、「使いやすい」の先にある「つい手に取りたくなる」仕上がりへと一歩前進したのです。

 

ついに完成した、ファーストサンプル

幾度もの試行錯誤を経て、ようやく完成したファーストサンプル。

ハリと上品な光沢のある生地に、ビッグドロストポケットが程よい奥行きをもたらし、全体が凛と引き締まった印象に仕上がりました。

正面から見たときのバランスはもちろん、荷物をたっぷり入れたときのシルエット、ファスナーの滑り、そして何より「実際に背負って子どもと歩くシーン」を想定し、細部まで徹底的に検証を重ねています。

まだまだ改良の余地はありますが、「そう、こんなバッグがほしかった」と思えるかたちが、少しずつ、でも確実に形になってきた実感があります。



次回:さらに細部へのこだわりへ

次回のBEHIND THE CRAFTでは、このファーストサンプルを実際に使ってみて見えてきた課題や、そこからさらにどうアップデートさせていったのか。その「執念」とも言えるこだわりを詳しくご紹介します。

理想が現実へと変わっていった過程を、これからも一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。